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左図に示すように,
BTデバイスは近接するデバイス同士がお互いのプロファイル情報を交換し相互認証した後で
通信を行います.
各BTデバイスはBDA(MACアドレス)と呼ばれる固有のID情報を持っており,
他のBTデバイスから接続相手を探索する信号を受け取る(Step1)と
BDAを含むプロファイル情報を返信します(Step2).
これは相互認証して通信を行う(Step3)ためのプロセスですので,認証されていなくても返信が得られます.
この特性を利用して,ユーザが携帯するBTデバイスから定期的に探索信号を発信することにより,
各時点でユーザの周囲にあるBTデバイスのBDAの集合が得られます.
上記のようにして得られる周囲のBTデバイス情報は,
左図に示すように周辺の状況や場所,イベントの種類によって特徴が異なります.
例えば自宅やオフィスにいる場合,
Wiiなどのゲーム機器,HDDレコーダ,PCなどその場所に設置された既知のBT機器のBDAが
連続して記録されます.
逆に外出して移動しているような場合には
周囲にいる人が持つ携帯BT機器が多く検出されます.
他人が多くいるような空間,例えば大きな食堂などに入った場合,
そこに入った直後に多数の未知の携帯電話のBDAが得られることになります.
また,電車やバスなどの公共交通機関を使用して移動している場合,
移動中は乗り合わせた人が持つ携帯電話等のBDAが継続して記録され,
駅や停留所に停車するたびにその一部が入れ替わることになります.
また講義や講演会に出席している場合も出席者の携帯電話やその部屋の設備のBTデバイスが
検出されますが,
講義や講演の時間中ほとんどのBDAが入れ替わることなく検出されることになります
(図をクリックすると拡大表示されます,以降同様).
○参考文献

○参考文献